3日連続の更新です!!
本日を持ちまして娘の現地校2年生が修了し、夏休みに突入いたしました。新学年が始まるのは8月の終わり。長いよ夏休み。

丸1年こちらの現地校にきっちり通い、やり方なんかが少し見えて来たのでご報告。
なお娘はロサンゼルスに引っ越してくる前はバンクーバーの現地校にほぼ2年通っていたので英語についての問題はほとんどありません、というのが前提。

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 こちらでは学校毎にカリキュラムが異なっていています。公立でも進学校っぽいところがあるという感じ。そして先生によってもカリキュラムが異なり、去年の娘が1年生のときの担任の先生はどんどん進んじゃう派。やり方もかなりスパルタで、うちは最後の2、3週間だけだったのであまり気になりませんでしたが他の保護者からは総スカンをくらっていた模様です。
現在の2年生の先生は同じ学年同士である程度すり合せをしている模様で、他のクラスのお母さんの話を聞いても似たようなことをしているのでホッとしました。

算数は結構なスピードで進みます。2年生でかけ算・割り算・分数・面積などを習っています。ただ習うといってもかけ算以外は本当に基礎的な部分をさらっと触れさせるという感じ。おそらくまた次の学年になったら改めてしっかりやっていくのでしょう。
それでもついていけない子も当然いるので、その子達は置いてけぼりになるのかというと、それはそれでその子達のレベルに合った課題を出されます。ついていける子はどこまでもついて行って、という感じで同じクラスの中でやってる課題が異なっているようです。
算数については、日本の教育では一度ついていけなくなると家庭でフォローする以外についていきようがなく、そこでわからなくなってドロップアウトしてしまう子がいると聞きますが、その辺は上記の方法でフォローしているようです。
その代わり、一つ一つについてじっくり教えるやり方ではないのでドロップアウトする子の割合が結構多いんじゃないかなあという気もするので、どっちもどっちな気がしますが。

文法的なところでは、2年生後半になって主語・述語・修飾語や過去形・現在進行形などが出て来ました。あと疑問詞なんかも。過去形は変則のものを覚えたりと少し日本の英語教育っぽい感じ。文を見て「主語に丸をし、動詞に下線をひきなさい」とか。でもそういうのを習う前にリーディングやライティングをがんがんやります。スペルが多少違っていても基本単語以外は特に言われません。娘の作文を見てスペルがめちゃめちゃなので先生に相談したら、みんなそんなもんだから気にするなと言われました。

宿題は月曜日に一週間分(月〜木)が出ます。算数ドリル、文法ドリルと別途ワークシート、あとリーディング20分を毎日やります。娘は平日放課後の補習校に週2回通っているので、それがない日に集中してやってましたが、補習校の宿題も合わせるとなかなかのボリュームなのでちょっとかわいそうでした。まあ慣れちゃえばそんなもんって感じなんでしょうけど。
ちなみに宿題の内容は毎週学校のウェブサイトにアップロードされるのでそれを見てどれをやるか指示します。

学校の課題で特筆すべきはプレゼンテーションの授業。2週間に1回、順番が回って来て、決められたお題についてプレゼンをします。内容は自分の家族、読んだ本、有名人(ウォルト・ディズニーを選択)、歴代大統領(T・ルーズベルトを選択)、他国の文化などなど。その度にお父さん手伝って原稿を作りましたよ。そして娘のクラスにはパワーポイントを使ってプレゼンする子がいて、娘も使いたい、と。仕方ないのでパワポで作りましたよ。プレゼンではレポートの内容以外に大きく通る声だったか・みんなの目を見て話したかなどが評価項目として毎回フィードバックされます。ほぼ毎回3段階の1(良い)をもらってきたのでお父さん嬉しかったです!(自慢)
パワポまで使うかは別として、プレゼンの授業が2年生からあるのはすごいなあと思います。人前で話す訓練をするって大事よね。

先日ふと気付いたのですが、運動会はありませんでした。バンクーバーでもそれっぽいのはあったので、全くないことにちょっとびっくり。代替になるものではファンドレイジングイベントで"FUN(D) RUN"というのがありました。同じところをぐるぐる走るだけの、バンクーバーいたときのテリーフォックスランみたいな感じ。で、どう関係あるのかわかりませんが「寄付してね」というもの。よくわかんないけど寄付しました。

寄付といえば、割とごりごりと「寄付くれー寄付くれー」と言って来るところがあってちょっと苦手です。目標額があって、「ほら、あと少しだよ!あなたの寄付で目標到達するよ!」みたいな。そんなこと言われても到達したらなんか良いことあんの?ってなります。バンクーバーの学校の方がもっと品のある感じでしたねー。
面白いなと思ったのは、地元のダイナー(ファミレス)と提携して、定期的に指定の日にそのダイナーで食事すると売上げの10%が学校に寄付されるというもの。大して美味しくないんだけど、寄付すると学校でガラクタが当たる抽選券がもらえたり友達に会えたりするので何回か行きました。

日本人に限らず、母語が違う国の子供が現地校に通うとなると言語の問題がどうしてもあります。それをサポートするプログラムがあり、バンクーバーではESL(English Second Language)、ロサンゼルスではELD(English Learning Development)と言います。担任の先生には「入るでも入らないでもどっちでもいいよ」というのでとりあえず入れてもらったのですが、本人が「つまんないから嫌だ」と言うのですぐやめました。後で聞いた話では、子供にとってELDに入るというのは他の子が受けている授業を受けられないし劣っているように感じて屈辱的なんだとか。ただ英語が全く喋れない子にとっては母国語で喋れる環境というのは大切な息抜きになるので、子供の言語力と気持ちを良く見てどうするか決める必要があるようです。

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ざっくりと思いついたところを書き出してみました。日本とはもちろん、アメリカとカナダでもだいぶ違うなーという感じです。とりあえずお父さんは娘が楽しく学校に通って色々と新しいことを学んできてくれればそれでいいよ。頑張れ。