音響機器メーカーのBoseが"Bose QuietComfort Road Noise Control"という車載用新システムを発表しました。

これはざっくり言うとノイズキャンセリングシステムを応用して車内の騒音を低減しましょう、というものです。

そもそも「ノイズキャンセリングシステム(通称ノイキャン、NC)」って何?って方もいらっしゃるでしょうが、説明が難しい。簡単に言うと、騒音と逆位相の音波をぶつけて音波自体を消す、というSF感溢れるテクノロジーです。

詳しい話はなんかてきとーにググって調べてもらうとして、良いノイキャン機能を搭載したヘッドホンはすごいです。電車の中や飛行機の中で機能をONにした途端、「あれ?図書館?」ってくらい「スッ…」と音が消えます。

僕の知る限り「強い」と評判なのはBose、Sony、Apple(AirPods Pro)あたりです。
個人的にはBoseのQuietComfort 35がおすすめ。


ノイキャンの機能自体はSonyのもかなり評判良いのですが、僕はつけてると耳が痛くなっちゃうんですよね。まあつけ心地の好みの問題なので、機能としてはどれを選んでも遜色ないと思います。あとは音が好みかどうかですね。ま、どれも高いけどw


そんなすごいノイキャンを車に応用しちまおう、というのが上述の "Bose QuietComfort Road Noise Control" であります。車内に入ってくる音を解析してその音を消すことで車内を静かにしてしまおうという技術。

従来の消音技術というのは「入ってこないようにする」というもので、そのためにドアに消音材を入れたり音が出る場所にカバーを付けたりしていました。この方法だとどうしても車重が重たくなるしコストも嵩んでしまいますが、ノイキャンならば心配無用というわけです。すごい。

ただ、車内のスピーカーの場所によって音の聞こえ方、消え方が変わってくる気がするんですが、その辺はどう処理するんでしょうね。市販化されたら乗って体感してみたいものです。


そんなすごいノイキャン技術ですが、個人的にはこれ、そのうち乗り心地にも転用されるんじゃないかなと思ってます。前輪で拾った情報を解析してショックアブソーバーを制御することでフラットな乗り心地を実現する、みたいな。どうかな。

他にもEVメーカーの市場参加によって他にも今までとは全く違った様々な技術が車に採用されてくるかと思うと楽しみです。モーターショーを見に行かなくなって久しいのですが、コロナが収まったら見に行きたいなあ。