無事かどうかは極めて微妙でしたが借りていた部屋の引き渡しも終え、妻の叔父さんが車で成田空港近くのホテルに送っていってくださいました。結構遅くなってしまったし、小さい子供と大きな荷物を持って電車で移動するのはかなり辛かったのでとても助かりました。皆さんのお知り合いでどなたか海外に転勤される方がいらしたら、可能であれば是非こういう協力をして差し上げてください。地味にいちばんありがたかったです。

さて、翌日のバンクーバーへの移動はもちろん飛行機を使うのですが、妻の会社からエコノミーでのJAL直行便とビジネスクラスでの仁川経由の大韓航空、どちらかを選ぶようにいわれ、迷いました。乗り継ぎは正直めんどくさい。でも子供もいるし、機内で寝ないと時差ぼけきついし、ということでビジネスクラスを選択。乗り継ぎはスムーズで、いい選択だったと思います。ビジネスクラス利用者に開放されているラウンジもネットが自由に使えてありがたかったです。明らかに場違いな親子ではありましたが。こういうとき、娘が騒がない子で良かったなあとしみじみ感じます。

ただし、大韓航空機の仁川-バンクーバー間のビジネスクラスは機材がしょぼいです。成田-仁川間は充電用のUSB端子がついていたりと割と充実していたのですが、仁川-バンクーバー間はそんなものはもちろんなく。シートもフルフラットにはなりません。もちろんモニタやテーブルはしっかりしてるのですが、画面操作用のコントローラーはうまく動かないし。まあほとんど本を読んでたから関係ないのですが。

逆に予想外に良かったのは機内食。前にユナイテッドのビジネスに乗ったときはしょっぱいものでしたけど、大韓航空のビジネスの機内食は美味しいです。韓国料理好きなら間違いなくアタリ。どれもぺろりと完食してしまいました。辛かったけどw

仁川空港はきれいで広かったです。シンガポールのチャンギ国際空港に似た雰囲気で、ハブ空港ってこんなもんなんかなあと思いました。これを羽田や成田が真似するのは厳しいですね。逆に狭さが移動がラクになるなどの武器になったりするのかな。あまり詳しくないのでよくわかりませんが、同じ方向性でアジアのハブ空港たらんとするのは無理ですね。

到着してから入国審査を受け、荷物を回収してからイミグレ(移民管理局)へ。荷物は上述のように異常に多いのでポーターに協力をお願いします。料金は後払いです。まだ現地通貨を持っていなかったので、妻と合流したときに払ってもらいました。ちなみにチャイルドシート・ジュニアシートは荷物とは別のところから出てくるそうで、一生懸命待ってたらポーターさんが教えてくれて代わりに回収しておいてくれました。ビジネスクラス利用したから早く出てくるはずなのになー(他の荷物は早かった)と思ってたらそんなからくりが。危うく日が暮れるまでずっと出てくるのを待つところでした。
イミグレではやたらいかつい、SWATですかというような兄ちゃん(女性もいます)が防弾チョッキを着て対応してくれます。すごい不機嫌そうに「パスポートとビザよこせ」と言われ、おどおどしながら娘の学生ビザを渡しました。
イ「お前のは?」
僕「妻の仕事で来てるので配偶者ビザなんですすみませんごめんなさい」
イ「どこの会社?何してるの?」
怖い顔で矢継ぎ早に訊かれ、慌てて妻のビザのコピーを渡します。
イ「で、お前、どうするの?」

なんのこと?とキョトンとしてると、

イ「働くの?どうすんの?え?」
僕「ひぃぃぃぃ、つ、妻の職種※から就労許可証がもらえるってきいたんですけどすみません」
イ「で?」
僕「は、働きたいですぅ」
イ「何するの?」
僕「え?」

しまった、そこまで考えてなかったよー。「えっと、、、」と言い淀んでいると「日本では何してたの?」と問いを重ねられ、「く、車屋でした、、、でもこっちでそれやるかわかんない、、、」と正直に言ったら「じゃあどうすんのなにすんのなにしたいの」と問われ、ややパニック。「す、すみません、まだ決めてないっす」と素直に答えたら「あっ、そう」と言われ、あとはずっとPCや書類とにらめっこしながら待つこと数分。無事に就労許可証が発行されました。許可証発行料として150CADを別の場所で支払いしてようやく完了。そして妻と3週間ぶりの再会。娘は嬉しそうであり、恥ずかしそうであり。

そんなこんなでなんとかやっとこバンクーバーライフが始まったのでした。今後イミグレを通る予定の人は覚悟しててください、マジで怖いです。何も悪いことしてないのにぃ。

※期間限定で、IT関係の人は配偶者も就労ビザがもらえるそうです・2012年4月現在


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