「バンクーバーは紫外線が強い」とよく聞きます。「バンクーバー 紫外線」で検索すると、「バンクーバーの紫外線の強さは日本の7倍!」という文字が踊ります。

な、7倍、、、。バンクーバーで1時間日光浴をすると、日本での7時間分に相当するっていうことになりますが、、、日焼けサロンだってそんな強い紫外線照射してないよ、、、そんな強かったら放射能がどうとかいうレベルじゃなく、バンクーバーで日光浴してる人は軒並み被曝して皮膚がんになっちゃいますよ、、、。こんなとんでもないことが公然と書かれていて、不思議に思わない人達がたくさんいるということがあたくしは不思議です。



さて、実際のところはどうなのかというと、WHOがちゃんと数字を出しています。
UV Index(WHO)

これによると、バンクーバーの夏の紫外線量は東京の7割程度。7倍じゃなくて7割ね。似てるけどえらい違いですよ!
気象庁のデータを元にしたこんなサイトもあります。
海外移住と紫外線の世界地図

こちらではバンクーバーが1.5~2.0の間、東京が2.5~3.0の間ということで、やっぱり7割前後という感じですね。
そもそも高緯度になればなるほど単位面積辺りの日光の照射量が小さくなるわけですから、基本的に東京より高くなるわけがないんですよね。


(緯度が高くなるほど太陽光の入射角は小さくなり、光は弱くなります。昼より朝、夏より冬の方が光が弱いのと同じです。)


ただ、増える可能性が全くないわけではありません。高緯度付近ではオゾンホールの影響を受けやすく、紫外線の照射量は増加傾向にあります。ただ、オゾン層が薄くなってるからといってぽっかり穴が空いてるわけではないですし、冒頭に述べたように7倍なんて数字だったらえらいことです。それに、WHOの数値というのは実測値でしょうから当然その分というのは加味されてくるわけで、やっぱり東京より紫外線が強いなんてことはないわけです。

ではどうしてこんな話になってしまったのでしょうか。

憶測ですが、気温が低く空気も乾いているので日光の強さを感じにくいからというのがあるのではないかと思います。実際、昨夏に海辺で日光浴をしていたら風が涼しくて気持ちがいいもんだから日焼け止めも塗らずに4時間くらい寝っ転がってしまい、後でえらいことになりました。真っ赤。皮膚がひきつれるくらい真っ赤。まあ、バカですね。今年は気をつけないといけないなと思っております。
これってたまに「曇りの日の方が紫外線が強い」とかいう素っ頓狂な方と同じ誤解ですね。「曇りでも結構紫外線は強いからなめるなよ」というだけであって、晴れより曇りの方が紫外線が強くなるということはありません。(ただし、冬の晴天の日と夏の曇りの日を比べると夏の曇りの日の方が紫外線は強いです。)
あとは、バンクーバーは夏場は日が長くて雨もほとんど降らないので日照時間もかなり長くなり積算値が大きいとかそういう話もあるのかもしれませんが、強さとは関係ないですよね。「7倍」という数字は、上の7割がどっかでひどく転んでしまったのだろうと予測いたします。もしくは日照時間7割増とか。そんなに多くないとは思いますけど。

まとめると、「バンクーバーの日差しはそこまで強くありませんが、日焼け止めはちゃんと塗りましょう。」というお話でした。

【2/28追記】
あと、空気がきれいだと紫外線は強くなります、ということを書くのを忘れていました。バンクーバーが東京と比べてそこまで極端に空気がきれいかと言われると微妙ですが、きれいだとすると7倍は大げさでも東京と同程度とか少し強いということはあるかもしれません。学生時代に研究で富士山の中腹まで登っていたときは、天気が良いと結構日焼けしました。ビーチリゾートはただでさえ日差しが強い上に空気もきれいですから、なおのこと注意しないといけませんね。

【3/1追記】
紫外線情報についてはこのページも面白いです。
UV Awareness
世界中の地域の時間別の紫外線の強さが色分けで表示されます。当たり前ですが昼間は強いです。
数値についてはWHOのIndexに準拠しているようです。

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