気まぐれ思いつき日記

会社員→妻の海外赴任に伴い主夫(5年)→会社員兼フリーライター兼主夫。 生き物とデジタルガジェットと食べることをこよなく愛し、最近は筋トレとキャンプにご執心な40代。

2014/05

ロサンゼルスに到着して早1週間が経ちました。まだ引越の荷物が届かないのでホテル暮らしのため、ちゃんと腰を据えるとまた見えてくるものがあると思いますが、とりあえず現状までの印象を備忘録的にご報告いたします。

・街がでかい
こじんまりしたバンクーバーから引っ越してきたのでなおさら感じるのでしょうが、でかい。とにかくでかい。「近所に美味しいお店があるから行こうよ」→車で2〜30分、みたいなことはざらです。「それは近所じゃない」なんてことを言ってたら暮らせないのがロサンゼルス。
ちなみに一般的に「ロサンゼルス」というとロサンゼルス市近郊、あるいはロサンゼルス郡全体を指すことが多い気がします。それとは別に「ロサンゼルス市」というちゃんとした市があります。で、ロサンゼルス郡はどれくらいでかいかというと、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県を合わせたくらい。でかい。現在宿泊しているホテルはロサンゼルス市に隣接するトーランス市というところにあり、日系企業がたくさん進出していて日本人が多いことで有名な土地です。
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写真を撮っている場所も右の方に写っている街もみんなロサンゼルス。ただただでかい。

・景色は南国&砂漠
街中そこかしこに椰子の木が植わっていて南国情緒たっぷり。あと、サボテンも多いです。植生を見るとバンクーバーとの違いがすごい。砂漠に近い街なんだなあと感じることができます。
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海沿いの街並はリゾート感が漂います
天候はというと、暑くて乾いてます。到着したらいきなり熱波の洗礼を受けまして、毎日35℃超えでカナダの涼しさに慣れた身にはかなり堪え、時差ぼけも相まってぐったりしました。問題の熱波は週末くらいには去り、今は最高気温25℃くらいの過ごしやすい暑さです。ただし朝夕はけっこう冷えて、15℃弱まで下がったりするので寒いです。上着必須。

・運転が荒い
すごく荒いです。バンクーバーのイージーモードな運転からこちらに来るとびっくりします。車間距離狭くて皆さん煽る煽る、 ウィンカー出さずに車線変更は当たり前、他の車の挙動は気にせず走り、気に入らなければすぐクラクションを鳴らします。バンクーバーでリッチモンド(中国人が多い街)に行くと運転荒いなあと思ってましたが、ここに比べればかわいいもんです。事故を起こさないよう気をつけます。

・安い
知ってました。アメリカの物価の安さ。知っていながらも、頭の中はまだバンクーバーの鬼高物価モード、物を見るたびに「安っ!」と目玉が飛び出ます。最近いちばんびっくりしたのはウォルマートで見たバナナ。
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一房25¢。1本5¢ですよ。安過ぎて品質が心配。それにしてもすごいなあ、アメリカ。

・日本食スーパーが充実
日系企業が多く、日本人がたくさん暮らす街だけあり、日本食スーパーもたくさんあります。その中でも最大手のMitsuwaに先日行ってきました。カリフォルニア州だけでなくニューヨークにも店を出しているチェーン系スーパーです。 ここ、すごい。日本のスーパーと遜色ないです。精肉コーナーとか、日本とまんま同じです。この感動は海外に住んでない人には伝わらないと思いますが、まあとにかくすごいんですよ。
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・学校の夏休みが長い 
バンクーバーの学校の夏休みは6月末からでした。日本より3週間ばかり早いです。ロサンゼルスでは学校によって異なるのですが、娘の通う学校は6月6日から。まるっと三ヶ月夏休み。主夫・主婦のお父さん・お母さんはサマースクールにでも入れないとノイローゼになる気がします。なお、授業の進捗がバンクーバーに比べてえらく進んでいるため、それに追いつくために娘は夏休みも毎日勉強を頑張らないといけないね、という悲しい結論になりました。


今のところ、ざっとこんなものでしょうか。アパートへ引っ越して生活が落ち着き、また何か感じるものがありましたら改めて報告したいと思います。 以上、ロサンゼルスからおがたがお送りしました!

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ロサンゼルスに引っ越すことになって色々と調べている中で面白いなと思ったので少し。
 
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ロサンゼルスは地中海性気候という気候帯に属し、年間を通して温暖で乾燥していて過ごしやすいのが売り(?)です。しかも海に近いということは「海水浴し放題じゃん!」と喜んだのですがそうは問屋が卸しませんでした。気温は暖かいのだけど、寒流が流れ込んできているので海はあまり暖かくないんですって。

ところで今まで住んでいたバンクーバーは緯度的には択捉島と同じかなり北に位置しているのですが、そこからイメージするような極寒ということはなく、東京より少し涼しいくらいの過ごしやすい気候です。これは暖流が流れ込んでいるからだそうで。ただ、暖流は湿った空気も運んでくるので雨が多くなるわけです。なるほど。

面白いなと思ったのは、北に位置するバンクーバーに暖流が流れ込み、南に位置するロサンゼルスに寒流が流れ込んでいるということでして、どういう流れになってるのかなと調べてみたらWikipediaにとてもわかりやすい海流図が出ていました。
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・バンクーバーに流れ込んでいるのはアラスカ海流、名前に似合わず暖流。
・ロサンゼルスに流れ込んでいるのはカリフォルニア海流、名前に似合わず寒流。

ここで気になったのが、寒流が流れ込んできているにも関わらずロサンゼルスが温暖な理由。これはやはり緯度が北緯34°と東京より少し南、和歌山あたりと同じであるということと、寒流は湿った空気を持ち込まないので年間を通じて晴れることが多く、日射量が多いことに由来すると思われます。

日本にいると海流がどうとかなんて釣りに行く人以外あまり気にしない気がしますが、あちこち移り住むと気候に大きく影響しているんだなとわかり興味深かったです。気候に影響するのは赤道や海から近い・遠いだけじゃないんだよ!


おまけ
上の海流図を見ると、親潮・黒潮は英語圏でもOyashio、Kuroshioなんだなあと少し嬉しくなりました。正確にはOyashio Current(オヤシオ海流)という呼称ですが。

おまけ2 
どうでもいいんですが、「年間を通じて温暖かつ降水量が少ない気候帯」が地中海性気候なわけで、地中海性気候だから晴れてて雨が少ないわけではないのです。その辺をはき違えてYahoo!知恵袋にドヤ顔で答えてる人がいてちょっとイラッとしましたのでお裾分け。 

こういう人ってホントに残念、ていうか嫌い。

またまたひっさびさの更新になってしまいました。年初の誓いはなんだったのか。

でもまあ、表題の通り、バンクーバーを去ることになりまして。ていうかもう去ったんですが。それで色々忙しくて更新が滞っていました。うん、そこまで忙しかったわけでもないんですけどね。

2年前の4月14日に引っ越して来て、ちょうど2年で離れることになりました。引っ越して来た当初は知り合いもいないし雨ばっかりだし物価は高いしサービス悪いし、正直あまり良い印象がなかったバンクーバーでしたが、慣れるにつれて良い面がたくさん見えて来て、2年経った今ではもう大好きで大好きで離れたくなくて泣く泣く別れを告げる街になりました。 
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何がそんなに良かったのかを書き出してみますと、

・人が優しい
 まずはコレに尽きます。みんなすっごく親切。困っていると助けてくれる人がたくさんいます。人当たりがとにかく良い。もちろんそうじゃない人もたくさんいるんですが、それでも本当にたくさんの人に助けてもらったおかげで楽しく過ごすことができました。他人に親切にされると自分も他人に親切になれます。ペイフォワードっていうんですかね。街全体の雰囲気がいいところだなあと思います。これに反してお店や公的機関のサービスが悪いのが不思議です。対価を払ってるのにねえ。あと、老人や障碍者、子供にもめちゃくちゃ優しいので、日本に帰るとこの部分が逆に「何でサービスはあんなに良いのに弱者には優しくないの?」と思ってしまいます。

・緑が多い
 郊外に住んでいたからなおさら強く感じるのでしょうが、もう周り緑ばっかり。雨が多いからよく育つというのもあるのでしょう。おかげで空気もきれいで気持ちよいです。住環境としては最高。
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・安全
 子供がいるから特に感じるのでしょうが、 ちょっと目を離した隙に、ということがないのは安心です。同じ北米でもアメリカではそうはいきませんからね、、、。公共交通機関に乗ってもガラの悪い方もいないので安心して利用できます。

・ご飯が美味しい
 最初の頃は情報が不足していてなかなか美味しいお店というのが見つけられなかったのですが、長くいるにつれてお気に入りの店も増えました。バンクーバーは世界中から移民してきているので、色々な国の本格的な料理を食べられるのが魅力です。特に飲茶は最高!離れて半月経ちますがすでに恋しいです。 あとプティーン。なんで他の国ではないのでしょうか。
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(写真はワイルドライスのチャーハン@Red Star Seafood Restaurant。独特の食感で超美味!)

・街のサイズが程よい
 バンクーバーという街は大きすぎず小さすぎずの程よいサイズでして。車で20分も走ればほぼどこにでも行けてしまいます。車で10分もあれば海に行けますし、もう少し足を伸ばせば山にも行けちゃう。そこまで大きくないエリア内に色々な魅力が詰まっているのがバンクーバーの良いところだと思います。

・夏は最高!
 夏以外は雨が多くあまり楽しくないバンクーバーですが(でもその割にジトジトはしてないのが不幸中の幸い)、夏は最高です。日は長く、暑すぎず、爽やかで、世界でいちばん最高の夏を過ごせる場所の一つではないでしょうか。夏場は夜9時でも明るいので、妻の仕事が終わるのを待ってからおにぎりやサンドイッチを持ってビーチに行き、ピクニックを楽しんでいました。もちろんバーベキューもできます。バンクーバーの夏が恋しい!
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もちろん最初に書いたような不満は依然としてあるのですが(でもサービスが悪いのには慣れますw)、それを補ってあまりあるくらい素敵な街でした。宝くじ当たったら移住したいなあ。

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さてさて、で、バンクーバーを離れ日本に帰ったのかというとさにあらず。今度はロサンゼルスに住むことになりました。雨が多いバンクーバーとはうってかわって、雨が降ることが滅多にないロサンゼルスの街。着いた日から熱波が来襲していて毎日35℃といきなり洗礼を受けています。まだ引越の荷物が届かないのでホテル住まいですが、早く落ち着きたいものです。

ということで、気まぐれ思いつき日記は今後、ロサンゼルスからお送りしまーす。これからもよろしくお願いします!

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