気まぐれ思いつき日記

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む40代男性の日常。2年間ずつバンクーバー、LAに滞在、2016年8月末に帰国。現在は主夫と会社員とライターの三足のわらじで頑張ってます。バンクーバーやLAと関係ないことも多々あります。

2016/10

前回に引き続き料理について。だって料理が好きだから。

さて、レシピ通りにやっても失敗してしまうという人も含め、料理の初心者は煮物を作るところから始めるととっかかりやすいんじゃないかなと思いました。初心者向けというとなんとなく肉を焼くとか炒めるとかの方が男の料理っぽくて簡単そうな雰囲気がありますが、それらよりも煮物の方が向いている理由が少なくとも4つあります。

1)味付けが簡単
煮物の味は基本的に煮汁次第ですので、具材の大小やボリュームが味にあまり影響しません。具材多過ぎて煮汁が足りなそうだなと思えば煮始める前に足せるし。一方、特に炒め物はレシピ通りに作ったつもりでも濃かったり薄かったり、混ぜ方が足りなければ濃いところと薄いところができるなどの失敗があります。煮物は味付け失敗の心配がいりません。

2) 火加減が簡単
煮物はただ煮るだけ。煮過ぎてもせいぜい柔らかい素材が煮くずれるくらいで味に影響はありません。ほったらかしにして焦げ付かせたらダメだけど。一方、焼き物は火加減命でそれが味に直結しますし、生焼けや焦がすリスクも常に付いて回ります。炒め物も同様。煮物は火加減の心配がいりません。

3)手順がゆっくり
煮物は材料を切って煮汁の調味料を合わせてから加熱=煮るだけです。「●●のタイミングで」とかありません。炒め物は調理しながら調味料や各種具材を入れるタイミングを気にするなど実はかなり時間的にシビアなものを要求されますので慣れてないと慌ててしまうことも。煮物は慌てる心配がいりません。

4)温め直しができる
煮物は先に作っておいて冷めてしまっても温め直せば美味しくいただけます。なんならその方が味が沁みて美味しかったりします。かたや炒め物や焼き物は出来立てが最高、その後は不味くなるだけですので、全ての料理が完成するタイミングや食事を始めるタイミングから逆算して調理しないといけません。煮物は出来上がり時間の心配がいりません。


ね、煮物、簡単でしょ?
さらに煮物はタンパク質と野菜を同時に摂れるので栄養バランスもとりやすい、日持ちするなど良いことだらけです。料理初心者の皆さんは是非煮物から始めてみてください。カレーも立派な煮込み料理だし、肉豆腐とか超簡単、これからの季節に美味しいですよ。

さっきの話。Facebookでお友達が「レシピ通りに作ってるけど上手くいかない」と嘆いていました。

試しに「初心者 レシピ」でググってみたところ、普段から料理をしている中級者以上の人にはすごく簡単でも、本当に初めての人にはよくわからんものが多いなーと思いました。要するに、一定レベルまでの基礎知識は暗黙の了解としてスキップしてるんですね。
でもその基礎知識を埋めるためのマニュアル的なものというのはあまりなさそうです。

ふと思い出したのは、マニュアル作りをしてた時のことでした。
僕は基本的に仕事は極力マニュアル化することで、どうしても自分ができない状況に陥ったときでも他人に頼れる環境を作るよう心がけていました。病気したときに助けてもらえるし、万が一事故で死んだりしたとき、仕事がブラックボックス化されてると周りに迷惑かけちゃいますからね。
そんで、マニュアル作りをする際に絶対にしていたことが、その仕事を全然理解してない人に頼んでそのマニュアルを見ながら遂行できるかどうか、ということです。わかっている人が作ると、自分の中では当たり前と思っていることの説明が抜けることが往々にして起こるんですよね。なので、試してもらって、つっかかったら何が分からなかったのかを確認して修正するということをしていました。

レシピは料理のマニュアルですから、少なくとも「初心者向け」と標榜するレシピなら絶対にそういう確認作業をする必要があると思うのですけど、まあしてないよねー。ユーザーフレンドリーじゃないなーと思いました。なんというか、メモ的なやつが多いんですよね。メモはメモであってマニュアルじゃありません。初心者向けじゃなければそれでも良いとは思うんですが。
仕方ないので、僕はレシピ本見ながら作って失敗したときはその原因を考えて付箋に書いてそのレシピに貼っておくようにしてます。失敗だけでなく、ニンジン入れたら美味しいかもとか気がついたことも。


ユーザーフレンドリーといえば最近、シフォンケーキ作りにはまっていて、このレシピを参考にしています。
とてもくわしいシフォンケーキのレシピ
これはものすごく親切。これより親切なのはそうそうないんじゃないですかね。それでもオーブンのクセとかもあって、なかなか完璧なものが作れず試行錯誤の日々です。底上げがなかなか解消されないんだよなあ。色々試して少しずつ成功に近付くの、楽しいです。毎日同じご飯だと飽きるけどお菓子は割と許されるので実験しやすいのも良いですね。人にあげると喜ばれるし、料理が苦手な方も良かったら試してみてください。楽しいよ。 





いつ買ったのか貰ったのか覚えてないけど、面白いし参考になります。中級レベルになって読み返しても「へー、そうなんだー」と思うことも多々あります。日々是勉強ですね。

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おまけ(オススメのレシピ本)

個人的におすすめは栗原はるみさんのレシピ。説明はすごくざっくりなんだけど、憶測で適当に作ってもなんとなくちゃんとできます。美味しいし。
 




あと、前にも紹介しましたがよしながふみの「きのう何食べた?」もオススメ。マンガだけど説明が丁寧ですし段取りが素晴らしい。一品だけでなくちゃんと献立として成立してるのも素敵です。マンガとしても面白いので是非。

 
最近は料理レシピマンガは腐るほどありますが、こちらは初心者向けに良いかも。料理作ったことがないシングルファザーが娘のために奮闘します。

 

仕事を辞めて主夫やって4年半が過ぎ、日本に帰って来たので就職活動中です。4年半で得たものは多いし、仕事の能力が別段落ちたとも思わないのですが、そのあたりをポジティブにとっていただけるところは少ないというか、ネガティブに捉えられているのか、面接の段階にすらなかなかいけません。

まあそれはポジティブに捉えてくださる企業さんとのご縁を待つしかないので良いんですが。
日本を離れる前にやっておけば良かったなーと思ったことを書いておきます。これから主夫をやる人、やってる人は必読だよ!それだけじゃなく、異動で仕事が変わる人もやっておいて損は無いよ!


それは、、、仕事の棚卸し!どんな業務を担当していたのか等、出来るだけ細かく記録しておくこと。
え?そんなこともしてなかったの?とか言わないで!!してなかったの!それを今後悔してるから、同じ轍を踏む人が一人でもいなくなればいいなと思って書いてるの!

そう、再就職のためには職務経歴書を書かないといけないのですが、そういえば何をやってたっけなあと。脳みそから絞り出すのがなかなかに困難な作業でした。特に直近は人事の仕事をしていた中で、デイリーは細かい仕事が多くて全然覚えてない。ざっくりとは「労務管理」とか言えるけど、具体的にこんなことしてましたってのがモヤの向こうに、、、。人事考課とか昇格だとか人事予算だとか、でっかい(めんどくさい)仕事は覚えてるんですけどねえ。

ただ、ざっくりだけではやっぱりダメだろうってんで脳みそをふり絞ってみましたがカスしか出て来なかったので、前職を引継いだ後輩君に何をやってるのか聞いて事なきを得ました。仲良しの子が後任で良かった!ふう、あぶないあぶない。

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できることならタイムマシンに乗って4年半前の自分に伝えてあげたいくらいですが、まあ今さら嘆いても仕方がないですし、とりあえずこれについては何とかなったので良かったです。上にも書きましたが、同じ後悔をする人が一人でもいなくなりますように。棚卸し、大事だよ!

平坂寛さんという方をご存知でしょうか。

テレビにも出演されてるようなのでそちらで見たことがある方もいるかもしれませんが、このブログを読んでくださってる方にはもしかしたら「デイリーポータルZで変な生き物を捕まえては食べているヘンなお兄さん」という方面で知っている方が多いかもしれません。

その平坂さんがいま僕の中でブームです。きっかけはこの記事。
クラリアス
香港のドブでアフリカの巨大魚「クラリアス」を釣る 

ホントに巨大。これが香港のドブに住んでいて、それを捕まえるためにわざわざ香港に行って釣っちゃう。ま、まあ、釣り好きとか珍生物ハンターなら不思議じゃないです、うん。気持ちはわかる。
平坂さんのすごいところは、これを「食べてみよう!」ってなっちゃうところ。元々クラリアスの仲間は食用魚で、アフリカの魚が香港(のドブ)にいるのは食用で輸入されたのが逃げ出して野生化し繁殖したからだろう、と平坂さんは推測し、「つまりクラリアスは食べられる魚」と位置づけたわけですね。うん、わからん。だってドブで釣ったんだよ? 

さて、料理して食べてみた感想は記事を読んでいただくとして、この平坂さん、Monsters Pro Shopというサイトの編集長もされています。このサイトはクラリアスのようなモンスター生物を捕まえるための道具の通販サイトなんですが、それらのモンスターを捕まえる体験記がたくさん出ているサイトでもあります。これがまた面白い!もちろん編集長の平坂さんの記事もたくさんあります。そして平坂さん、片っ端から食べてる、、、!
嬉々としてサイトを眺めてたら、娘に「何を見てるの?」と聞かれ、「面白いお兄さんが色んなすごい生き物を捕まえて食べてるんだよ」と教えたところ、興味津々。「次は何を食べてるの?」と。ゲジゲジ食べてました(虫注意)。 

虫を食べるといえば最近、ハキリアリというキノコを栽培するアリからキノコを強奪して食べるという記事を読んだなーと思い、ググったら、平坂さんでした。 
Monsters Pro Shopのサイトを眺めてたらカブトエビ(去年の夏、うちでも飼育キットで飼ってた)の写真が出て来て、そういえばカブトエビを食べてる記事を前に読んだなーと思い、ググったら、平坂さんでした。 

僕も生物好きのはしくれとして(一応大学でも専攻は生物学だったしわざわざこんなイベントとかにも行っちゃうし、)生物関連の、特にこういうオモシロ記事は割と読んでるんですが、平坂さんのたくさん読んでたわ。ナマズ釣る前から知ってたわ。

いやー、すごい。捕まえて食べてみようというこの実学の精神、見習いたいものです。(実学といえば、毒があるのかなーとわざと刺されてみたり噛まれてみたり、すごく美味しいんだけどお腹下すからたくさん食べちゃいけないという魚をたくさん食べてみたりとそういう方向にもアグレッシブでかっこいい)

ただ捕まえると言っても、上に貼った記事をどれか1つ読んでもらえればわかる通り、その場所に行って、捕まえる適切な方法を模索して釣ってるんですよね。みんなが捕まえたい食用魚と違って捕まえ方が特に確立されていないものを捕まえるためには、まずその生き物のことを知らなければいけないですし、場合によっては道具を抱えて道なき道を行く体力も必要。無論、いつ釣れるかわからない魚を待つ根気も。もう尊敬しまくりです。

あまりに平坂さんに惚れ込んでしまったので本も読んでみました。



面白かったー。あっという間に読み終わりました。文も読みやすくて上手なんですよ、平坂さん。本の内容は上の記事と同じで、生き物を捕まえて料理して食べてみた、というものなんですが、ターゲットを外来魚(外来のカメやカタツムリなども混じってる)に絞っています。

外来生物というのは元々その地域にいた固有の生き物ではなくて、違う地域からうっかりだったり意図的に(食用や害虫駆除など)だったりで持ち込まれ、住み着いてしまった生き物のことです。元々いた生き物を食べちゃったり、食べ物を奪っちゃったりで生態系を破壊するということで問題にもなっているのですが、この数行の説明でも説教臭くなっちゃうように、興味ない人にはちょっとめんどくさいなーとなってしまう話なんですね。

そこで平坂さんは、「じゃあみんなが興味ある方向に持って行けばいいじゃん」と。あとがきにはこう書かれています。
 どうやら生物や環境問題に関心の薄い一部の読者方も、原初的欲求の発露たる「狩猟採集」と「食」を絡めると、ついつい興味をそそられてしまうらしかった。捕らえて、さばいて、食べるだけ。これならあまり専門的にも説教臭くもならない。むしろ、ある種のエンターテイメントにすらなり得る。それでも国内のフィールドにおける外来種の実態を垣間見せることは、読者方が自発的に外来種問題について考えるきっかけになるかもしれない。
なんて素晴らしい、、、!あんた最高だよ!
もちろん、そういう難しい話を抜きで、生き物を捕まえてどう調理するか考えて食べて、その感想を読むという単純な読み物としても十分面白いです。必ず紹介される、食べた時の平坂さんの表情もポイント。

さーて、次は『深海魚のレシピ』を読んでみよーっと。

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