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先日、長野の山奥の温泉旅館に泊まって来ました。お風呂は素敵だし宿も年期の割に綺麗だし、ご飯もまあ美味しかったです。
 
ただね、ご飯の時間が決まってるんですよね。まあ日本の旅館って割とそういうところ多いんですが、これで「おもてなし」とか「ホスピタリティ」とか言っちゃうの、ちゃんちゃらおかしくないですかね。ってこれLINE執行役員の田端信太郎さんの受け売りなんだけど。まあ僕も非常に同意なので、あたかも自分の意見みたいに言っておきますね。

人件費を少しでも節約するっていうのもわかります。でも、こっちの都合を無視して時間を決めて、なんならメニューも全員同じで、「温かいうちにお召し上がりください」なんつってもうだいぶ冷めちゃってるじゃん的なものを食べさせてまで人件費抑える意味あるのかなーって。もちろん、人によってはあのテーブルに乗り切らないちょびっとずつのおかずを食べる、目に贅沢な感じが好きな人もいるとは思います。あれまで入れてこその温泉旅館じゃん、エンターテイメントじゃん、って意見もわかります。それはそれで結構です。でもそうじゃない人もたくさんいると思うんですよね。

個人的意見ではありますが、長野でも伊豆でも北海道でも九州でも、美味しそうなものがそこら中に溢れてるところに行ったとき、僕は温泉も好きですけど食べるのも大好きで、半分以上は美味しいものを食べるの目的で行くわけでして、その貴重な1食を、それなりのお値段払って、「普通にそこそこ美味しいけどこれが食べたかったってわけではない」ご飯を食べるのに費やすのって、ちょっと悔しいです。それなら「あそこであの海鮮丼食べたかったわー」ってなります。

このシステムっていつから出来たのかなってすごく疑問でして、旅行=団体旅行な時代の産物なんですかね。江戸時代の旅籠がそんなことしてたとはとてもじゃないけど思えないから、どこか導入したタイミングがあると思いますし、それが団体旅行主流時代だとしたら納得いくんですけど。何にせよ個人旅行が多い今の時代にはマッチしていません。

だから、あのシステムが好きな人はそれをオプションで選べばいいし、そうじゃない人のために素泊まりなり朝ごはん付きなり、選択肢を増やすってできないんですかね。食べたい人は要予約にすれば食材廃棄ロスも出ないし。なんなら風呂上がりの一杯用の簡単おつまみセットだけでも用意しておけばいいんじゃないでしょうか。日持ちするやつメインで。もちろん売上げや客単価は減るかもしれませんが、食事であがる利益なんてたかが知れてるし、それよりもそれで値段を下げて空室率を下げる方がよほど意味があると思うのですが、素人考えなんでしょうか。問題があるとすれば手続きが(若干)煩雑になったり旅行代理店がそれをめんどくさがった挙げ句、取り扱ってくれなくなっちゃったりするのかしら。

あとついでに、日本の旅館、ホテルの一人当たり価格制もどうにかなんないですかね。一部屋あたりの価格じゃダメ?夫婦で泊まっても家族4人で泊まっても、食事代以外、ほとんどコスト変わらないのに、何で値段が倍違うんでしょ。これのせいで家族旅行に行き辛い家庭って多いんじゃないのかな。一部屋あたりなら、ちょっと頑張って宿代出して、食事はなんかそこら辺で安いもの食べて誤摩化す作戦使えるじゃないですか。(←アメリカいるときよくやってた)
しかも、食事付きならまだわかるんですけど、食事つかないのに値段が一人当たりだったりするの、もうあれおかしいでしょ!受けるサービス同じなら値段も同じにしてよ!

どなたか旅館業やってらっしゃる方、「いやいや、そうじゃねーんだよ、わかってねーなー」というご意見、お待ちしております。
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