気まぐれ思いつき日記

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む40代男性の日常。2年間ずつバンクーバー、LAに滞在、2016年8月末に帰国。現在は主夫と会社員とライターの三足のわらじで頑張ってます。バンクーバーやLAと関係ないことも多々あります。

2017/05

前回

森を抜けたらそこは湿原だった。
DSC_3455 File May 13, 1 16 19 PM

まあ途中途中に小さい湿原的なものはあるんですが。
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File May 13, 1 16 07 PM

ひらけてくると、トンボの種類も変わってきます。
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シオカラトンボ。

水が多いため小網代には色々なトンボが住んでいます。その中で小網代の代表種は先のエントリーにものせたアサヒナカワトンボと、動きが速すぎて写真が撮れませんでしたがサラサヤンマ。サラサヤンマは絶滅危惧種に指定されています。

トビがたくさんいました。
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猛禽類のかっこよさはガチですね。
小網代にはノスリなどの大型の猛禽類も住んでいるそうです。さらにフクロウも!生で見てみたいなー、野生のフクロウ。
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湿原の中、ボードウォークをてくてくと歩くと休憩ポイントがあります。ハイキングに来られていたお年寄りたちがお昼を食べていました。僕もここで休憩。

NPOのベストを着た方がいらしたので、話しかけてみました。今年は蛍は見られそうですかー、結構混みますかーとか。で、その方が「何で小網代のことを知ったんですか?」というので、「岸先生と柳瀬先生の『奇跡の自然』の本で知りましてー」と答えると、

「あ、私が岸です」
って。

はああああああ????

びっくり、超びっくり、直立不動ですよ。背筋がピンと伸びました。本をまだ読みかけで来てしまったことに後悔しながら、でも本を読みかけでも来たからこそ岸先生にお会いできちゃったわけで。あー、びっくりした。
そのあとはずっと岸先生にお話を伺いながらの散策という夢のようなひとときを過ごしました。はー、めっちゃ幸せだった。

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ハマダイコンの花。
アブラナ科!って感じでいいですね。元はもっと海岸寄りに生息していたのが、3.11の津波でだいぶ内側まで入って来たんだそうです。
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 干潟。
だいぶ潮が引いています。奥の木の下の方がすっぱり切り取られたようになっているのは、満潮時はそこまで潮が上がってくるということですね。(岸先生の受け売り)
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そして小網代名物、チゴガニのダンス。
小さな小さなカニがそこかしこで両手を上げたり下げたりして求愛活動をしています。
 
ダンス動画(他人の撮ったやつ)

チゴガニのダンスを満喫したあとは、もう帰るだけ。
と思わせておいての
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アユの稚魚。
小さな段差で滝みたいになっているところの滝壺の泡の下に密集しています。こういうところは泡ができるので、その影に隠れて鳥に狙われないようにしているんだとか。そんな努力も虚しく、産卵の時期を迎える前に全てカワセミの餌になるそうです。せっかく海から遡上してきたのに。悲しい。 

そんなこんなで、全行程を普通は小一時間で回れちゃうところ、3時間たっぷり楽しみました。いろんな生き物は見られるわ、岸先生にお会いできるわで幸せ過ぎる小網代小旅行でした。次は娘も連れて行こう。 

なお、今年は5/20から6/4までの間は18時から21時までも開放しているので、蛍が見たい方は是非。でも蛍だけを見にいくのはもったいないくらい素敵なところです。とは言え、生物に詳しくない人が行ってもさっぱりかもしれません。そんなみなさんのために、ガイドツアーも行っています。

ガイドを希望される方へ(NPO法人小網代野外活動調整会議)

ガイド1人につき15人まで1万円なので、10人で申し込めば1人1000円。小網代の保全活動への寄付金も含まれていますので、ご興味ある方は是非。

というわけで、小網代の森に行ってきましたよー。
小網代の森の様子とそこで見つけた生き物を紹介。(虫注意)
File May 13, 1 15 38 PM


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鳥のさえずり、木の葉のこすれ合う音しか聞こえないような静寂の森の中を歩きます。ほとんどの場所は写真のようなボードウォークがあるので、本格的なハイキングシューズでなくても大丈夫です。僕もスニーカーで行きました。ここを歩いているだけで森の奥深くまで来たような錯覚に陥ります。
でも鬱蒼とした暗い森という感じではなく、林床に光が入るように適度に手が入っています。

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 シダの葉の上を歩くクワガタを発見。コクワガタかな。
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 こちらはカミキリムシの仲間。(種類が多すぎて同定は無理w)
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 ハナグモの仲間。
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 シオヤトンボ。
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セセリの仲間。
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 小網代名物、アサヒナカワトンボ。
水色にグリーンのメタリック、オレンジの羽が超きれい!
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 アサヒナカワトンボのメス、だと思います。
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 ジャコウアゲハ。
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 アオスジアゲハ。
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マイマイガの幼虫。
この毛虫、そこら中にいますので、毛虫を見るだけで卒倒する人は行かない方がいいです。ちなみにこのサイズの幼虫には毒はほとんどありませんが、かぶれる人もいるので積極的に触るのはやめておいた方が良いでしょう。
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こちらはマツカレハの幼虫。
水色のボディにオレンジと白のラインがおしゃれ。でも毒があります。

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ガビショウという渡り鳥。
だいぶうるさい鳴き声です。
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こんな感じの道を歩いていると、右側の土肌に穴が空いています。
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中を覗いて見ると、、、
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 カニ!!
このカニはアカテガニといって、小網代を代表する生き物です。普段は山の中で暮らしていて、産卵の時期だけ海に出ます。なので山から河口まで保護されていないと繁殖できません。逆に言えば、このアカテガニを保護すればこの流域に暮らす多くの生き物を保護することができるのです。こういう種を傘種(アンブレラ・スピーシーズ)と呼びます。
ちなみに今はまだ冬眠中。土の温度が20℃を超えると活動を始めますので、そろそろ早起きさんは動き始めてます。ちなみにちなみに、木の上にいたりもするこのカニはサルカニ合戦のカニのモデルとも言われていますよ。

森を抜けると湿原が広がりますが、長くなったので次回に!

(前回)序章
(次回)本編その2 

SUITSのシーズン5がAmazonプライムで解禁になりましたってよ奥さん!

僕は海外ドラマをたくさん見てるわけではないので「いや、他にももっと面白いのあるから」と言われたら「そうですか」としか言いようがないのですが、このSUITSというドラマはめっちゃくちゃ面白いです。

ダウンロード
SUITS シーズン1

大まかな話は、百戦錬磨、マンハッタン1の弁護士を自認する天才弁護士のハーヴィーと、ひょんなことからハーヴィーの下で働くことになった瞬間記憶ができる天才青年マイクのバディ物。二人の掛け合いが最高に楽しく、使ってる英語も知的だし、是非とも字幕版で見てほしいところ。登場人物のファッションも素敵です。俺、いつかマンハッタンに行ったらコーヒースタンドでコーヒーとベーグル買ってSUITSごっこやるんだ...!

僕の文才ではこのドラマの良さの1/100も伝えられないのですが、1話を観ていただければきっとハマります。シーズン1は一話完結なので安心させておいて、2からは良いところで「次回に続く」ばかりの海外ドラマにありがちな永久に止まらない罠が待ち受けています。

で、Amazonプライムでシーズン4までは観られたんですが、シーズン5は有料コンテンツでした。課金しようかなー、どうしようかなーと迷っていたのですが、でもきっとそう遠くないうちに無料になるしなー、と思っていたところで満を辞しての解禁!これから夜更かしが続くぜヒャッホー!

以上、現場からでした。 

おまけ
Game of Thrones(友人が絶賛してた超人気ドラマ、SUITSの作中にも出て来ます)とかも早く観られるようになんないかなー、と思ってAmazonプライムで検索かけてみたらGay of Thronesっていうパロディ作品が出て来ました。違う。 
House of Cards(Netflixオリジナル製作の超人気ドラマ)も観たいし、Netflixに入るしかないのかな...。 

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アサヒナカワトンボ

04
三浦半島の先っちょの方にある「奇跡の自然」、小網代の森に行ってきました。
「奇跡の自然」とはまた大きく出たな、という感じですが、まあ奇跡なんですよ。

行くきっかけはこの本。読み始めたら居ても立ってもいられなくなって、カメラやら双眼鏡やらレインコートやらをバッグに詰め込んで電車に乗りました。


この本の共同著者の一人、岸由二先生はあのリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」(生物学を専攻した人なら知らない人はいない超有名な本)を翻訳した方でもあります。

で、この本を読むきっかけになったのは本好きには(買いたくなりすぎて危険とも)評判の書評サイトHONZのこのレビュー。(奇しくもちょうど1年前に書かれたレビューでした)
新しい環境保全の教科書『「奇跡の自然」の守りかた』

元々はレビューを読んで、「へー、なんかすげー。しかも蛍が見られるんだー、日本に帰ったら行ってみよう」くらいのさらりとした感じで、時期が近づいたら本も読んでみるか、程度であったことをここに告白いたします。

で、どの辺が「奇跡」なの?というと、本やレビューを読んでいただくのがいちばんなのですが、すごく簡単に書くと「流域全体(川の源流から河口まで)が自然の状態で保存されている」のが奇跡なんです。どんくらい奇跡かというと、北半球にある大きな都市から半径100km圏内で同様の流域はここしかない、ってくらい奇跡。
 流域とかのわかりやすい解説は日刊イトイ新聞でも小網代の森の話が出ているのでそちらをどうぞ。 
小網代の森へ遊びにいくよ! 

興味深いのは、保存したい生態系を守るために結構積極的に手を入れている、という事実です。湿原がいつの間にか笹原になっていたので笹を全部刈っちゃったり、もう笹が生えてこないように水の流れを変えて湿原になるようにしたりしています。「手付かずの自然」が良い、という発想ではないんですね。
本にはこの流域を保護するための活動内容も書かれているのですが、それもいわゆる自然保護活動とは一線を画していて面白いです。

まあそんなこんなで、蛍を見に行くだけのつもりが、先に書いた通り本を読んで「下見」という名の元に本気で行ってまいりました。写真もたくさん撮って長くなるので次に続きます!

続き
「奇跡の自然」に行ってきた(本編その1)
「奇跡の自然」に行ってきた(本編その2)

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