気まぐれ思いつき日記

会社員→妻の海外赴任に伴い主夫(5年)→会社員兼フリーライター兼主夫。 生き物とデジタルガジェットと食べることをこよなく愛し、最近は筋トレとキャンプにご執心な40代。

2019/08

先日のオオゼキイベントの中で、レジの話が出まして、それについてレポに書かなかったなーってのとあと、当日話さなかったレジでの僕の気になるポイント(いちゃもん)を思い出したので、その辺も含めて書いてみようかなと。書く方のお仕事はお盆前に納品完了してちょっと暇だし。


レジの話の発端は、僕がイベント前にまつしまさんと交わしたチャットの中で
このレジでのクレカの扱いについては色々思うところがありますが、言うとたいがい『うわー、こいつ細かい、めんどくさい人だー』となるので我慢しています。
と書いたところ、まつしまさんが「聞きたいです!」と言ってくださったのがきっかけです。

「まつしまさん、僕の愚痴を聞きたいだなんて優しいな」と思ってあまり本気にしてなかったのですが、イベントの途中で

「そういえばおがしんさん、レジのことで何か伝えたいことがあるって…」

とぶん投げてきてくれました。
「えっ?このタイミング?みんなの前で僕の神経質さ溢れるめたくそ感じ悪い姑みたいな愚痴言うの?誰得なの?」
と激しく戸惑いながら、「細かいからね、どうせみんなドン引きするからね」とエクスキューズを入れながら、思いの丈を語りました。

内容としましては、
レジでクレジットカードを切ったあと、レシートが出てくるまでクレジットカードを握りしめたままでいられるのが嫌。
スクリーンショット 2019-08-27 22.43.54

というものです。もう少し詳しく説明しますと、下図のようにカードを切ったらすぐに返して欲しい。で、レシートが出てくる間にカードを財布にしまいたい。
スクリーンショット 2019-08-27 22.16.16
「は?たかだか5秒とか10秒とかでしょ?我慢できなさすぎじゃね?そんな時間も我慢できないくせにオオゼキイベントとか参加してんじゃねーよ」とか言わないでください。オオゼキイベントはそんなんじゃないんです、もっと優雅な大人の時間なんです。

僕がこれが嫌なのは、これはオペレーションで解決できる問題だからなんです。例えばこれがものすごくトロくさい、まだ見習いのおばさんがいるレジだったならば余計にかかる時間は10秒どころじゃないでしょう。でもこれはあまり気にならない。なぜならそれは個人の能力による問題だから。おばさんは多分、おばさんなりに頑張っておばさんの中の最速で処理してるわけです。これはもうしょうがない。できないものはできない。「間違えてくれるなよ?」と生温かい目で見守るばかりです。
一方でクレジットカードにぎりしめ問題は、先にクレジットカードを返してくれるだけで済みます。簡単。

とまあこんな愚痴をきっかけに、レジ周りのことを色々話していたらレジの人の能力の話になりまして。いかに素早くバーコードの位置を把握してリーダーを通すかという動体視力(と記憶力)、お客さんが袋詰めしやすいよう効率よく空きバスケットに移していく空間デザイン力が必要だ、と。
で、この空間デザイン力について、今回のイベントを企画してくだすった竹鼻さんが実は1年半も前にnoteに記事を書いていました。(すごく面白く示唆に富むので必読です!)

日常に潜むデザイン-レジのおばちゃんが教えてくれた無意識-

これすごくないですか?1年半の雌伏の時を経て、オオゼキイベントという機会を得て、この記事はいま鳳凰のように羽ばたいたわけです。これを奇跡と言わずなんと言えばいいのでしょう!?(答え:偶然)

【訂正】
フューチャリストである竹鼻さんはちゃんとこの日のことを「予測」して書いたんだ、とのことですので、訂正とお詫びを申し上げます。奇跡でも偶然でもなく、そう、必然だったのです




いやー、まさか僕の愚痴が空間デザインの話に飛躍する(鳳凰だけに)とは夢思わず。こういうのなんて言うんだろ、バタフライエフェクト?瓢箪から駒?なんせ感動しました。なんでも話してみるもんですね。

それにしてもオオゼキのレジは常に誰もが神速と言えるレベルでレジ通すの速い。これはイベント参加者全員が口を揃えて言っていたので、うちの近所のオオゼキだけではなさそう。あれ、理由をリサーチして他のスーパーにも横展開してほしい。

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レジ周りで、イベントではぶちまけなかったけど不満に思ってることをもう一つ思い出したのでついでに書いておきます。愚痴ってばかりですまんな。

同じ商品をたくさん買うことってあるじゃないですか。うまい棒コーンポタージュ味10本とか。そうしたときに、人によっては1本1本、ピッ、ピッってリーダー通すの、あれ嫌い。わかってもらえますかね。
数を数えて、1つ通して「個数10」みたいなの、やってくれる人もいるからその機能はあるはずなんだけど、まあまあの確率で1つ1つ通すの。3つまでなら全然OK、4つもギリ許容範囲なんですが、5つ超えたあたりからイライラします。なに?あなたは掛け算知らないわけ?って思うんです。え、細かい?
まあ実際のところ、ガチでイライラするわけじゃなく、「あーーーー、マジかーーーー。」くらいで終わりなんですけど、嫌なんですよねー。

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イベントでは他にもレジ周りの話で「なぜアメリカのレジでは袋詰めしてくれるのに日本ではしてくれないのか」という話も出ました。これはスペースの問題だそうです。納得感ある。あと「量り売りが少ないのはJAの陰謀」とか。マジで面白かった。
レジ周りって実は工夫の宝庫ですし、多分色々調べればこれだけで本一冊書けるんじゃないかと思うんですよね。コンビニではついでに手にとって買っちゃうの狙いでガム置いてあるのとか、フォーク並びとパラレル並びはフォーク並びの方が公平感あって好かれるけどパラレル並びの方が効率は良い、とか有名ですよね。そういう本ないのかな。あったら教えてください、すごく読みたい。


おまけ
アメリカのスーパーのレジ周りにはなぜかペーパーバックの(あまり面白くなさそうな)マンガがよく置いてありました。あれも「あ、ついでにこれも買っておこう」ってなるの狙ってるのかな。買ってる人見たことないけど。

先月のBASE FOODのラボミーティングに引き続き、今度はスーパーマーケットのオオゼキのイベントに行ってきました。BASE FOODの方は公式イベントでしたが、こちらは完全非公式
非公式のスーパーマーケットのイベントってわけわかんないですよね。僕もわけわかりません。参加した経緯を簡単にご説明しましょう。

事の発端は、「趣味はオオゼキです」と言い切るトンチキパワフルな主婦まつしまようこさんのnoteです。全てはここから始まりました。

わたしの趣味は、オオゼキです。

これ、結構バズったnoteでして、だから目に触れて読むことになったのですが、狂気に近いオオゼキ愛がこれでもかと綴られています。すごい(こわい)。挙句、まだオオゼキに行ったことがない方を引き連れて複数のオオゼキをまわるオオゼキツアーを開催する始末。この人たちなにやってんだほんとに。
ちなみにイベント中の会話でまつしまさんはこの複数のオオゼキを買い回る行為を「縦走」と表現していました。あたかも一般的な用語であるかのように。普通そんなことしないからね。縦走ってそういう意味じゃないからね。

あまりに面白かったのでツイッターでこれについてつぶやいたところ、このオオゼキ愛あふれる主婦オオゼキようこさん、もといまつしまようこさんからお声かけいただき、その後交流していたところ今回のオフミーティング「オオゼキイベント」開催のご案内をいただいたというのがことの経緯です。


ではオオゼキイベントとは何をするのか。気になるのはそこですよね。なんだよオオゼキイベントって。

オオゼキイベントとは、まつしまさんのオオゼキ愛に心打たれたデザイナーの竹鼻さんが企画した、美味しいものを食べながらオオゼキについて語り合ったりするイベントです。詳しくはこちらをどうぞ。
主婦×主夫イベント「オオゼキからの贈り物」 August 25th

おわかりいただけましたでしょうか。なんとも魅力的じゃないですかこれ。そんなこんなで妻にやや訝しがられながら、日曜の昼間っから謎のイベントに参加してきたわけです。

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降り立ったのは小田急線梅ヶ丘駅。初めて来ました。
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「寿司の美登利総本店がある場所」という知識しかありませんでしたが、改札出たらOdakyu OX、また駅前すぐにY's Mart、さらには駅徒歩3分ほどのところに業務用スーパーまであるスーパー激戦区、さながらスーパー戦国時代。
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「だからなのか?だからここをミーティングの地に選んだのか?」と思いましたが関係なさそうでした。キッチンがあるレンタルスペース、なかなかないんですね。

ちなみに寿司の美登利総本店は改装中でした。
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さて、住宅街のど真ん中にある一軒家がレンタルスペースでして(そういやBASE FOODのラボミーティングも一軒家だったな)、そこに休みの日を費やしてオオゼキについて語り合おうという物好きな大人が集まりました。食事はまつしまさんと竹鼻さんの手料理。まつしまさんは実は「十八番料理」という、色々な方の十八番料理を習うという記事を書かれていて、その中からいくつかをご披露くださいました。竹鼻さんはお魚料理メイン。写真撮り損ねたのもたくさんあるのですが、どれもすごくすごく美味しかったです。
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美味しい料理に舌鼓を打ちながら歓談し、途中でまつしまさんによるオオゼキプロモプレゼンが展開されます。
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プレゼンのあとには「スーパーマーケット界におけるオオゼキの立ち位置は?ほかのスーパーはどこか?」とマトリクスにああでもないこうでもないと付箋を貼りながら議論する面々。行き着く先は何もないのに。こういう無意味なことを真面目にやることこそが人生のゆとりというものだよなあと改めて実感するわけです。


食事とトークをたっぷり楽しんだところで、みんなでオオゼキ発祥の地、世田谷松原店に向かいました。梅ヶ丘からは東急世田谷線という路面電車に乗って行きます。世田谷松原店が最近改装されたばかりということもあり、東急世田谷線にはオオゼキラッピングトレインが走っています。ホームで電車を待っていたところ、反対側ホームにタイミング良く入線してきたオオゼキラッピングトレイン。一斉に写真を撮る怪しい集団。こちらを見ていた乗客が「なにやってんだこいつら」ってぽかんとした顔をして見ていたのが印象的でした。
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しばし電車に揺られ、松原駅に到着。目指す世田谷松原店(まつしまさん曰く「御神体」)は駅からすぐという案内に「参道が短い」というメンバーの声。何を言ってるの?
そしてわざわざ道の反対側から店舗写真を撮る人たち。みんな頭おかしい(僕も)。
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しかしさすが「御神体」と呼ばれるだけあって、近所にあるオオゼキとは格が違いました。いや、近所のオオゼキも素敵なんですよ?お肉もお魚も美味しいし、果物だって安いのに甘い。でも御神体はそれだけじゃない。聖地は伊達じゃないんだと思わせるに足るバリエーション(奥行き)とこだわりの品々の数々。まつしまさんはここに基本2時間滞在するそうですが、それもむべなるかな。2時間は長すぎるけどね。プレゼン中に「煌めき」というおよそスーパーマーケットを語るのに似合わない表現を使っていましたが、大げさじゃなくお魚とかほんとに輝いてるんですよ。なにここ、市場なの?お肉もすんごい美味しそう。

ただ、夕方とはいえ夏の道のりを魚や肉を持って小一時間かけて帰るというのは非現実的なので、腐らなそうなものをいくつか買って皆様に別れを告げて帰路につきました。
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梨とパンは美味しそうだったのでつい。
左下のはクリームチーズケーキスプレッド。これでリッツパーティーやりたい。
右端は美登利寿司のゆず味噌いなり。まつしまさんから「義実家への手土産に良いですよ。」というものすごくニッチな用途をご提示いただき、美味しそうなので買って帰りました。実際すごく美味しかったです。おすすめ。

このイベントはツイッターのハッシュタグ #オオゼキイベント で参加者各位が適宜つぶやいていますので、ご興味ある方は覗いてみてください。こいつら頭悪いなあって思わないでね。

美味しいもの食べて楽しい会話をして、新しい体験をして。とても良い1日でした。まつしまさん、竹鼻さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!


追記)
まつしまようこさんのイベントレポに、僕の文を引用していただきました。すごく嬉しい!そしてまつしまさんの文はなんか好き。言葉選びのセンスが良いんですよねー。
効率重視の現代の逆をいく!?「オオゼキイベント」の正体 #オオゼキイベントレポ

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