気まぐれ思いつき日記

会社員→妻の海外赴任に伴い主夫(5年)→会社員兼フリーライター兼主夫。 生き物とデジタルガジェットと食べることをこよなく愛し、最近は筋トレとキャンプにご執心な40代。

カテゴリ: 子育て

メキシコ人の同僚によく日本語を教えています。「なるほど、そこを混同しちゃうのね」とか「そこを疑問に感じるのね」とか思いながら話すのですが、せっかく近くにメキシコ人がいるんだから、これはスペイン語を学ぶチャンスじゃないか、と彼が入社して丸1年が経ってようやく思い至りまして。

まあ、あとなんか新しいことを始めるなり学ぶなりしたいな、と漠然と思ってたところに兄貴分がドミニカでその場でスペイン語を学んで現地の人たちと仲良くなってるのをFacebookで伝え聞いて「かっこいいな」と。

そんなわけで2024年の目標に「スペイン語の日常会話ができるようになる」を追加することにしました。

まずとりあえず、同僚相手によく使う挨拶とかをメモして「おはよう」とか「さよなら」とか「どういたしまして(お世話することがめちゃ多いから)」を覚えて使ってました。

ただこれだとなかなか拡がらないのでもうちっとちゃんと学びたいと思い、NHKスペイン語会話のテキストでも買おうかと考えていたところ、周りで何人かDuolingoで外国語学習をしている人をXで見かけて、じゃあ僕も、と試しているところです。
duolingo1
ご存知ない方のために簡単に説明しますと、Duolingoはゲーム感覚で学べる言語学習アプリで世界的に人気を博しています。今の時代、やはりゲーム感覚って大事ですよね。ゲームには「人をどれだけ夢中にさせるか」という知見が詰まっているので、それをいかに上手く活用するかというのは、勉強だけでなく筋力トレーニングであったり仕事であったりあらゆる訓練に求められるといって良いでしょう。

そんでアプリを入れてさあ始めようと思ったところ、なんとDuolingoでは日本語で学ぶスペイン語、というコースはまだ用意がありません(英語、中国語、フランス語などはある)。「え、スペイン語、選べないの?」となって一度諦めかけたものの、よく調べたら英語で学ぶコースはあるんですね。なのでそれでスタートしました。

そしたら英語とスペイン語って、(少なくともいま習ってる範囲では)ものすごく文法が似ているので、頭の中で紐付けがしやすいです。日本語で習うより覚えやすいかもしれない。結果として英語で始めてとても良かったです。

さて、そんなこんなで一人でピコピコやってたら、横から娘が覗き込んできて勝手に回答してきたりするので、彼女のアカウントも作って一緒にやることにしました。そうすると当然進捗状況でどっちが勝ってる負けてるになるんですよね。こっちはすぐ覚えられないから同じところを繰り返しやってるのに、やつはどんどん進む、、、憎い、その若さが憎い、、、!!

duoling
過去1週間にどんだけやったかが表示される。すごく先に進んで離されちゃっても関係なく、あくまで過去1週間分の比較なので脱落しにくい仕掛けになってるなあと感心しました。

ただでさえゲーム性が高くて楽しく遊びながら学べるのに、そこに競争性も入ってきてますますヒートアップしています。競争相手がいると長く続きやすくなるのかな。どっちが先に飽きるかも含めて競い合っていきます!

娘が歴史のテストの勉強をしているのを眺めてて思ったことをつらつらと書きます。

歴史を勉強する意義とはなにか。それは、日本や世界の成り立ちを知ることじゃないかと思うんです。言い換えれば、どうして現状がこうなっているのかを理解することにあるのではないでしょうか。


さて、それを知り理解するために、例えば石器時代や縄文時代から学び始めることは正しい学び方なのでしょうか。確かに時間は過去から現在に流れているので、教える方はラクでしょう。ただ、学ぶ目的が現代の成り立ちを理解するためであるとするならば、この学び方は正しい方法ではないと思うんですよね。


今、日本は小さい好景気不景気は繰り返しているものの大きな目で見れば経済成長率は低いまま、不景気の只中にいます。そうなったきっかけはバブル崩壊ですが、なぜバブル崩壊は起きたのか。

バブル崩壊の前には昭和の高度経済成長がありました。なぜその頃はそんなに経済が成長できたのか。戦後の復興はすごいけど、そもそもなんで日本はアメリカ様にケンカを売ってしまったのか。

そうやって、知っているところから少しずつさかのぼって行って、少しずつ知識と興味を深く広げていく方が、いきなり全然知らない遠い昔のことから学び始めるよりもずっと理解しやすいんじゃないかと思うんですよね。教えるためのプロット考えるの大変だけど。

単に「知識として持っておけ」というだけのものならば先生が教えやすい現状の方法が適しているんでしょうけど、それが多くの人を歴史嫌いにする理由の一つなんじゃないかなと思ってます。興味がない、どこで使うかわからない情報を知っておけと言われても苦痛しかないですから。


学校教育全般に言えることですが、もっと「なぜこれを学ぶのか」というのを追求して、子どもたちの腑に落ちて学ぶモチベーションを上げてほしいなと思う次第。文科省はカリキュラムを見直し、、、するわけないね。

子供の頃、ボロボロになるまで何度も何度も読み返した本がありました。それが学研のひみつシリーズ。

特に好きだったのは「びっくり世界一 自然のひみつ」。この本に出ている「世界一」の数々をいつかこの目で見たいと思っていました。
その中の1つ、「世界一大きい木」であるセコイアの木を大人になって見た時は、その大きさもさることながら30年越しの夢が叶って感無量でした。
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「御神木」サイズの木がそこら中に生えてるセコイア国立公園

ひみつシリーズは僕を理系の道に導いてくれた本で、もっとこういう本がたくさんあれば良いのになと思っていたところ、先日何かで見かけて早速手配した本がまさにその代わりになるもので、めちゃくちゃ面白いのでご紹介。

その名も「信じられない現実の大図鑑」

「信じられない現実」の図鑑ってなんか陰謀論がたくさん出てきそうですが、そういうのじゃないです。ちゃんと科学的に証明された事実が記載されています。

中身全部面白いですが、中でも個人的に特に好きだった2ページをご紹介。


◎最大の恒星の大きさは23億km
star

直径23億kmってやばくない!?
光の速さが秒速30万km、時速に直すと10.8億km。つまり、光の速さで真ん中突っ切っても端から端まで2時間ちょっとかかるし、表面に沿って行ったら3時間20分かかります。ちなみに地球から太陽までが光速で約8分。

木星の公転半径が7.8億km、土星の公転半径が14億kmなので、太陽と同じ位置にこのはくちょう座V1489星があった場合には木星までは悠々と飲み込んでしまいます。すげえ。


続いてこちら。

◎スカイダイビングの最高到達地点は3万9000m
sky

意味がわからない。いやわかるけど。
旅客機の巡航高度がおよそ1万mなのでその4倍。「降下中に時速1,358kmの速度に到達、乗り物に乗らずに音速の壁を破った最初の人間」となったそうです。音速は時速1,225kmなので、マッハ1.1を叩き出したということですね。ソニックブームは出たのかしら。

ちなみに、人工衛星などを地球周回軌道に乗せるための必要速度(第一宇宙速度)は時速28,440km、地球の引力を振り切る必要速度(第二宇宙速度)は時速40,300kmなので、改めてロケットってすげえなって思います。

そんで、「最初の人間」と書いてあるということは他にも乗り物に乗らず(生身だとブラックアウトしてしまうので与圧スーツは着ている)にマッハを超えた人はいるのかというと、さすがにそこまで書いてないので調べてみたけどよくわかりませんでした。(上に色々書いたことも考察のために自分で調べて書いてます、なんでもかんでも図鑑に載ってると思うなよ!)


とまあ、「え、まじ!?」という「信じられない現実」がたくさん載っていて、大人でも(それなりに好奇心があれば)すごく面白い本です。上述のように読んで浮かんだ疑問を調べることでさらに知識が広がるのでオススメです。特にお子さんがいるご家庭で「ひみつシリーズ」と共に育ったお父さんお母さん、「あー、知ってるー、これ昔読んだ!」ってなること請け合いです。

先日、妹に勧められて「人種差別をなくす実験授業」という番組を見ました。ネットで1週間だけ無料で見られたのですが、有料ならば6/18まで見られるようです。(NHKオンデマンド、GYAO!のどちらでも220円)
元々はChannel4.comというイギリスの放送局の番組で、原題は"The School That Tried to End Racism" (人種差別を無くそうとする学校)です。現在シーズン1の2話まで放送されているようです。登録すれば見られるのかな。


娘と一緒に観まして、内容がとても良くて感動したので、備忘録を兼ねてご紹介。

【ものすごくざっくりした内容】
イギリスの中学校のあるクラスで「人種や肌の色によって偏見はないか」というテストをしたところ、半分以上の生徒が「白人の方を好ましく思う」という結果に。
ショックを受ける子供達だが、プログラムを通じてどういった偏見があったのかを自覚し、無くそうとしていく。プログラム終了後に再度テストをし、偏見がほとんど無くなったことを確認する。


【結構細かい内容】(メモをしながら観ていたわけではないので細かいところで間違ってるかもしれませんが、大筋は多分合ってるので見逃してください)
対象はイギリスの進学校の11〜12歳の子供達。白人の割合は半分くらい。
全員「人種差別はよくない、肌の色は本人の資質に関係ない」とおそらく幼い頃から指導されていて、本人たちにも明確にそういう意識を持っている。

テストはハーバード大が開発したもので、iPadを使って表示された単語を白人のアイコンと黒人のアイコンに素早く振り分けるだけの簡単なもの。2セットを行い、1セット目はポジティブな単語は白人側、ネガティブな単語は黒人側。2セット目は反対にポジティブな単語は黒人側、ネガティブな単語は白人側に振り分けていく。

テストの結果、半分以上の生徒が「白人の方を好ましく思う」という無意識に偏見を持っているという結果が出る。特に白人の子達は激しく困惑し、家に帰って泣き出す子も。自分はレイシストだと突きつけられたような気持ちになったのだと思う。

ここからプログラムを開始。
白人グループと有色人種グループに分けて、グループセッションをする。それぞれにテストの結果についてどう思ったかから始まり、日頃どう感じているかを話していく。有色人種グループが白人の子への遠慮から密かに思いながら言えなかったことを話してお互いに共感し、どんどん楽しく盛り上がっていくのだけど、隣の部屋の白人グループは突きつけられた事実に困惑し、お通夜のような状態。ただ、白人の子達も「白人だけで仲良くしているとレイシストだと思われるから無理にでも有色人種の子に声をかけてる」など、彼ら自身が抱えるわだかまりを訥々と語る。

その後、また全員が集まってどんなことを話し合ったのかを伝え合い、どういう偏見があったのか、どう感じていていたのかの理解を深めていく。

別のセッションでは、白人自身が気づいていない優位性を気づかせるというゲームを行う。ルールは単純なかけっこで最初に一列に並び、言われた項目に該当する人は一歩前へ出たり後ろに下がったりする。

例えば
・両親の母語が英語である(1歩前へ)
・自分の周りに同じ人種がひとりもいなかった経験がある(1歩後ろへ)
・出身地を聞かれたことがない(1歩前へ)
・家族が警官に職務質問されないかと心配したことがある(1歩後ろへ)

など。はじめは嬉々として「やった!」とか「くそー」などと言いながら前へ後ろへ動いていたのだけど、段々と状況を理解し、白人の子たちは自分が気にも留めてなかったようなことが起こり得ていることに気付かされる。

生徒同士の間隔が大きく広がり、到底公平とは言えない状態で行われるレースに、勝った方も不満げで「もっと公平じゃないと面白くない」と訴える。

再度グループに分かれてのセッション。その中でアジア人の子達は「自分たちが黒人と同じグループに入れられるのは違和感がある」と言い出す。黒人の子達が受けている扱いとはまた違う扱いを受けている。「白人、黒人、その他」という扱いだけれど、「その他」ってなんだよ、自分たちにも人種があるんだ、と。

思っていたこと、抱えていた悩みを少しずつ吐き出しながら、お互いの意見を聞きながら、差別をなくしつつも、自身の人種に対する誇りをしっかり持とう、という意見でまとまっていく。

最後にもう一度最初と同じテストを受けたところ、ほぼ全員が「偏見がない」または「ほとんど偏見がない」という結果になり、全員がお互いを誇らしく思いプログラムを終える。


【感想】
まず、こういうプログラムがあるというのがすごいなと感動しました。子供達は多感な時期だけど一生懸命考え、それぞれの思いを吐露するところに時々胸が詰まります。

多分、日本に住んでいて日本人ばかりの団体に所属していると、このプログラムに参加している白人以上に日々何も気にせず生きているのではないかなと思います。僕はわりかしリベラルな方だと自認していますが、日本に来ている外国人の人たちやいわゆるハーフ(最近はミックスと言いますね)の人たちに対し、ここまで考えて接しているのかなと思うと全然だなと思いました。

また、人種だけでなく、男女の問題にしても、同じようなことが言えるのかな、と。男性である僕が女性と比べて「優位」と感じてもいないし気づいてもいないこともきっとたくさんあるんでしょう。気をつけちゃいるんですけどね。


このプログラムがとても素敵だと感じた最大のポイントは「押し付けがましくない」ところです。自分たちで気付き、考えや感じていることをできるだけ相手を傷つけないよう気遣いながら語り合う、それを日本でいえば小学校6年生の子達がやっている、というのはすごいなと。

BLMのような人権運動や女性差別反対運動が決して悪いとは思わないのですが(一部、容認できなものもありますが)、このプログラムのようなやり方をもっと考えてみても良いのかなと思いました。この辺についてはまだ読んでいませんがサンデル教授の新刊でも結構厳しく指摘されているそうなので、リベラルを自認している人ほど読んだほうが良さそうです。

実力も運のうち 能力主義は正義か?
マイケル サンデル
早川書房
2021-04-14


まあ人権運動の話はさておき、この番組は観て絶対に損はないと思うので、可能であればたくさんの人に観て欲しいなと思いました。

学年末試験の真っ最中です。もちろん僕でなくて娘の話です。

一応勉強らしいことはしているだけ、僕の学生時代に比べると格段に偉いのであまりやいやい言うのは違う気もしますが、大人はずるいので30年も前の話は棚の一番上に置いてやっぱりやいやい言うわけです。
やれ勉強しろ、そんなで良い点数が取れると思うのか、数学だけでもちゃんとやっておけ、やいやいやい。

それはそれとして、今時だなあと思ったことがあったのでメモを兼ねてご紹介。


・試験用のまとめノートはGoogle Documentで共同編集する
試験の範囲をなんかきれいにまとめて勉強しやすくする作業、やりませんでした?覚えないといけないところは赤ペンで書いたりして。僕はやってました。試験一週間前に始めて、まとめノート作って満足するタイプでしたが。

娘の同級生達はそれを仲良しの子とGoogle Docsで共同編集しながら作成し、それを他のクラスメートにシェアしたりシェアしてもらったり、不足箇所を指摘してもらったりしています。効率的だ。

タイプして作成するだけじゃ覚えられるとも思えないので「(お父さんみたいに)作って満足するなよ、出来上がったところからがスタートだぞ」と伝えてはいますが、あまりやってるようには見えないんですよねえ。大丈夫?


・問題を作ってシェアするサービスを使う
Kahootというサービスがあり、オンライン上で4択問題を作成して他人に解かせて点数を競うゲームができます。
ゲーミフィケーションを絵に描いたようなサービスで、こういうのを学校主体で導入してるのすげえなって思います。
問題は、こちらも活用してるのをあまり見かけないことかな。。。繰り返し解いて高得点にチャレンジして欲しいんですけどね。学校でやってるのかな、きっとそうだよね。


・オンライン勉強会
これは学校問わずやってる人結構いるんじゃないでしょうか。Zoomとかで手元だけ映してお互い勉強してるのを見張るのが目的だそうです。最近はおしゃべりが目立つのでもうそれ勉強会として機能してないんじゃないかなと思いますが。開き直ってゲームしてる子もいるみたいだし。
まあ昔から勉強会ってそういうもんですよね。古今東西、オンでもオフでもやることはあまり変わらないという人間の愚かさを見せつけていただいてます。

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やりかたを眺めてて大人としては思うところは色々あるのですが、まだそこまで成績を追い求める必要もないのと、とりあえず試行錯誤してもらいたいので限界まで我慢して何も言わないようにしています。なるべくね。

ただまあ限界がありますからね。やっぱりやいやい言ってしまうわけです。お前もうちっと真面目に勉強せいと。

さて、学年末試験の結果はどうなることやら。あれで良い成績を取られてもなあと思うと親としては痛し痒しで困ったもんです。


おまけ
一夜漬けのことは英語で "cramming" と言うそうです。知らなかった。赤毛のアンに出てくるそうで、「crammingは良くないらしいよ」と娘が教えてくれました。その言葉、3年後にも吐けるよう毎日コツコツやる習慣つけておいてね。

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